椅子は天賞堂の椅子を使用しています。このいすは背もたれにもモケット地の布を張った、ものをモデルとして作成されています。32系でも丸屋根以降で使用されています。しかしながら今回のモニタ屋根の32系は背もたれがまだ板張りです。客車用の使用出来るものはこれしかありませんので選択の余地はありません。ほぼ同様の形状で安達製の物もあるのですが手には入りません。
椅子の背もたれはニス塗りの板張りとして、茶色に塗装しました。
背もたれは板張りとはいえオハ61系のように直立しているのではなく傾斜が付いています。従って細かいところに目をつぶればほぼ形状はあっているとできます。実際、こんなところまで正確には見れませんので十分です。
車軸のセンターピンからトイレまで照明用のコードを這わせていますので、その部分の椅子の下部は欠いてあります。切り欠いた部分は外からはほとんど見えません。センターピンは床に合わせてダークグレーで塗ってありますので、目立たなくなっています。
椅子の塗装は下部取付け部分はダークグレー・腰かけ部分は青・背もたれは茶色(ダークウッドにオレンジの透明色を塗ったもの)に塗り分けています。吹き付けて行いましたが、塗り分けのマスキングも含めて今回2両分200個をおこないました。これには結構時間がかかりました。

モニタ屋根の窓部分は0.5tのブラ板を塗装してはめ込んでいます。戦時中に明かり漏れを防ぐ為にモニター屋根の窓は全てふさがれ、戦後復帰されなかったという事ですので、照明を凝った甲斐もなく実物に合わせてふさぎました。
車体には幌とベンチレータを塗装して取り付けました。幌は工房ひろの全てを一体で作成されたものをダークグレーで塗装して使用しています。
ベンチレータはキットの物をそのまま使用しています。結構バリ取り成形が必要でした。少し色が薄すぎたような気がしますが、今後ウェザリングの薄い黒を塗った時点では目立たなくなると考えています。
レタリングはくろま屋を使用しています。さすがレタリング専門ですので、字体・大きさも問題なく信頼して使用しています。
車番は床下を4度年予算載設計にしてありますので1〜126の間です。とはいえ10系客車への改造・2000番(電暖化)・外地供出等実に変化が多く、昭和30年後半までスハ32の126番以下で残ったものは数が限られてしまいます。まあたとえその番号にしても、その番号の実物がどうであったかを調べる手段はありませんので、適当に番号を選びました。77番が昭和42年まで酒田使用されていましたのでそれにしました。その割には配置は盛岡で検査日は昭和43年7月です。

あと残はウェザリングと窓の取付けが主ですが、それ以外にカプラー取付け・配電箱の番号レタリング貼り・扉のノブ取付け・発電機ベルト取付け等結構細かい所がが残っています。でももう少しです。

せっかくですので網棚を作りたかったのですが。
そのような部品は発売されていません。エッチングで作成できそうですが今回は見送りました。
写真ではまだ窓を付けていないので、内部が良く見えます。

車内両端の広告は地図3枚と広告1枚を張りました。地図は北海道・東日本・中部日本の物です。広告はネットで探しましたが1枚だけ使用できるものがあり使っています。
ちなみに、車内広告は交通博物館の資料とかあるのですが、戦時色の濃いものややたら古いものが多くほどんど使用できません。先日大阪の交通科学館へ行ったのですが、客車の車内再現ブースに2枚広告が張ってありました。これが使用できますので、さらに2枚使用できるものが増えました。

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製作中(スハ32の床下)
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室内に椅子を入れ車内広告を両端に貼りました。屋根のモニター窓は実情に合わせてふさぎました。
車体にはレタリングを梁きつめの艶消しを吹いて定着させています。両端の幌とモニタ屋根側面のベンチレータを塗装して取り付けています。

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スハ32製作

No.16 室内作成・車体まとめ

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