蒸気を車内に取り込む自動加減弁部分に関して、1〜126番までは切換え弁が古く(甲種)を使用しています。この為それ以降の配管(乙種使用)と異なっており、さらに乙種では必要がなくなった排水管が存在します。
残念ながら甲種の蒸気自動加減弁などは発売されていませんので、工房ひろの乙種蒸気自動加減弁を購入してそれらしく改造しています。
幸いなことに自動加減弁への配管をうまく切り離してつなぎ直すと、見える部分はだいたい同じ形状になります。
蒸気自動加減弁の細かい改造過程は下図のようになります。
文章で書いても判りずらいとは思いますが一応書いておきます。
図の自動加減弁左側配管を自動給水弁を出たすぐのところで切り離します。もう一方の自動加減弁右側配管途中も継手外側で切り離します。
前に切り離した配管の上下方向の配管を反対側のカット部分である継手に接続します。接続した配管の不要部分は邪魔なので切り取ります。

蒸気自動加減弁

製作中(スハ32の床下)
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給水口
蒸気自動加減弁
排水管
スハ32製作
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給水口

配管の接続は直付けでは強度に不安がありますので、双方0.4φのドリルで穴をあけ0.4φ線を案内にして接続しています。
車体左右双方左右対称に2つ存在する蒸気自動加減弁を作成して、台枠と共に作成した取り付け台の穴に差し込み半田で固定します。
車体内側中央梁の近くに、蒸気排水管を0.5φの真鍮線を左右対称で作ります。今回は左右の排水管が前後方向にずれて付いてしまいました。
なおついでに書いておきますが、台枠と共に作った部品をの取付け台がなければ、奥に隠れて見えない中央部を通っている蒸気配管から分岐され、蒸気自動加減弁を通って客室内に取り込まれる配管を作成することになります。
蒸気自動加減弁
蒸気自動加減弁
給水口

No.11 蒸気配管(自動加減弁)と給水口

水タンクの給水口は当初市販の部品が使えるだろうと安易に考えていました。
ところが丸型水槽はオハ31系と同じ給水口をしており、それ以降の水タンクの給水口とはかなり形状が異なることが分かりました。
もちろんその様な給水口の部品が存在するわけがないので、全く新規に作ることになってしまいました。

給水配管は丸型タンクの場合かなり下から配管が出て台枠の下を通ります。そして両側の給水口付近に到達したら一旦上部に曲がりU字状の配管で適度な高さに調整されます。その後給水口として車体両側の下部に出てきます。
給水口は丸型水タンクから0.8φ線で配管します。
給水口の近くで上に曲がり1.0φ真鍮線をU字に曲げた配管に接続します。

蒸気を車内に取り込む自動加減弁部分と水タンクへの給水口を追加しました。

上に曲がった部分に内径0.8φのエルボを付けてL字継手を表現しています。
U字配管からは中に0.5ファイルの真鍮線を通した内径0.5×外径0.のパイプを取付け給水口とします。
給水口は内径0.8ファイルのエルボと内径0.8φ×外径パイプで蓋を表現しています。
給水の口の部分は四角い箱で保護されているものが一般的ですが、丸型水タンク給水口の場合はまだ使用されていないものが多いようです。特にスハ32(モニター屋根)に関しては現時点で四角い箱で保護されている例は見つかっていませんので今回は付けていません。
給水口の部分は1.2tの真鍮板をサイコロ状に切り取り、それに0.8tの真鍮板をW側に加工した部品を付けて取付け台としています。

給水口は今回作成しましたが真鍮の小さい部品を半田くみあわせて作っています。左右2つ作成するのにで相当時間が掛っおりいつもこれを作るのは苦痛です。出来ればロストワックス製でできないものか検討したほうが良いように思えます。
また丸型水タンクに関しても、キット付属ホワイトメタル製の部品は大まかな造りで今一つ気に入りません。もう少しなんとかしたくロストワックスにできないのか検討が必要です。
排水管
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左が蒸気自動加減弁、右が給水口。蒸気自動加減弁の後ろ側に蒸気排水管が見えている。