まず実物の寸法です。
ポイントは以下の3点です。全てレール面からの寸法です。
・他車両の連結で必要なカプラーの中心位置高さ : 11.0
・客車台枠取り付けに重要なポイントとなる床下部の高さ : 14.25
・車体の高さが合わず見苦しくなるので重要な車体下部高さ : 13.0
カプラー取り付け位置高さはケディー指定(おそらくアメリカ標準高さ)11.5となっており、実際より0.5高くなります。
台車芯高さは搭載量(乗車人員)により変化します。数字は新製・空車時の値と考えられますので実際はこれより低くくなります。搭載により0.5程度は高さが低くなると考えられますので、高さに関しては0.5は誤差の範囲と考えます。
No.3 床下高さの検討
床下高さについて話しておきたいと思います。
客車台枠を作成する場合、通常の客車キットに付属している床下器具取付用板は使用できません。
このため床下器具取り付けは別途考慮する必要が生じます。
床下器具取り付けにはまず実物のスケールによるレール面からの高さと、模型のレール面からの高さを把握しておく必要があります。特に床下のレール面からの高さ寸法を知っておくことは重要です。
ここではスハ32の1/80の寸法を基準として
・安達(スハ32600・Wルーフ屋根)
の床下高さについて検討します。
なお説明の単位は全てmmです。
台車はTR23(日光製)・カプラーはケディのNo.5使用を基準としています。
なお寸法は0.1mm単位まで考慮しており実際に工作するレベルを超えています。ここまでの精度の話が必要あるのかと言われれば必要ないと思います。さらに第一寸法が実物スケールと0.1mm単位でずれていたから問題だとか話していたら楽しくないと思います。あくまでもこの様な寸法が実物スケールから求めた値であり何か実物の印象と異なるようであったらもう一度寸法を当たってみるための基準として考えればよいと思います。
実物スケール | 安達 | 備考 | |
カプラー高さ | 11.5 | 12.0 △ | 取り付け高さ0.5の調整必要 |
床下高さ | 14.25 | 14.5 ○ | |
車体下端高さ | 13.0 | 12.8 ○ | |
床下器具取付高さ | (12.75) | 13.2 ○ | エコー製発電機を基準として |
床下寸法に関する実スケール換算値と模型寸法比較